[120824][ADV]貧は僕らの福の神 ～貧乏の神さまだって幸せになりたいと思っているのだ～[737405]

桃寿学園に転向してきた一人の美少女。
学園中が大騒ぎになるほどのビジュアルを誇り、多くの男がすぐに虜になっていった。
だが、彼女にはとんでもない秘密があった。
どういうわけか、アプローチをかけた男がことごとく金銭的に不幸な目に遭っていくのだ。
そんな噂が広がり、彼女から距離を取り始める男子たち。
それでも、心優しい女の子たちはそんな彼女に手を差しのべる……のだが、その全てを貧乏のどん底に叩き落とし、今度こそ彼女は孤立していく。

しかし、それにも負けない男がいた。 ――それが主人公・睦木大地だった。
経済的なダメージも大地には関係ない。 なにしろ、これ以上落ちようがないほどの貧乏人だったのだ。
しかも次から次へと襲いかかる貧乏への誘いも、大地にしてみれば大した問題ではなく軽々と突破していく。

「わたしといて不幸にならないなんて。貴方こそが運命の人なのでしょうか？」
「へ？」
そこで、彼女は自分の正体を打ち明ける。
「実は、わたし…… 貧乏の神さまなのです！」

元々は座敷わらしだったのだが、とあるきっかけで貧乏の神さまへと変じてしまったらしい。
その貧乏オーラを全て受け止め浄化してくれる人がいれば、彼女は元に戻れると言う。
実際に、大地が側に居るようになってからは、周囲では貧乏○○がほとんど起こらなくなっていた。

「分かった。そういうことなら力を貸すよ！」
「ありがとう。それと、もう一つ大切なお願いが……」
ナンパ目当ての男たちは彼女からすぐに手を引いたから○○は小さかった。 でも、彼女に深入りした女の子たちは貧乏の呪いに蝕まれ、未だに浮上のきっかけを得られない者もいる。
「あの人たちに向けられた呪いも、まとめて受け止めてくれませんか？」
「お、おう……」

そして、女の子たちは大地の側で暮らすことに……。
かくして、かつては和風旅館であったボロボロ学生寮 『三春館』 での、貧乏でも楽しい、美少女たちとの共同生活が始まった。

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